2018 August

 

   
 
 
ポンピドーセンターで「池田亮司 | continuum」展を見る。日仏友好160周年 記念「Japonismes2018」の催しの一環、パリと京都を拠点に活動する作曲 家・アーティスト である池田亮司(1966〜)の「音と光、データ」による 最新のインスタレーション。90年代にダムタイプの活動をはじめ、革新的なコ ンピュー ターコード、科学、テクノロジーを駆使したパフォーマンスやオー ディオ・ビジュアルインスタレーションを制作してきた日本の電子音楽を代表す る氏 の作品は、音響、イメージ、空間、知覚現象、数学的概念などを用いた体 感型の作品。

 

 

 
 
 
ポンピドーセンターのために制作された新作のインスタレーションは、真っ暗な 空間に「メタ・コンポジション」と呼ばれる視覚、音響のデータ、数学 的概念 の眩暈を起こすようなスクリーン。次に真っ白な空間に巨大なスピーカーを設置 したオーディオ・ビジュアルインスタレーション。2つの空間は は対照的であ りながら補完しあううようなインスタレーション。パフォーマンス的な空間を自 由に歩きまわれるのも面白い。外は暑いし・・・いつまで もこの空間に居たい。

 

 

 
 
 
いつ来ても飽きる事のないポンピドーセンター、久しぶりににゆっくりブック ショップを覗く。欲しい本はたくさんあるけれど、これ以上本が増えたら どう するのだろう?

 

 

   
 
 
メインギャラリーはUAM展。Union des Artistes Modernes現代芸術家連盟は1929年にマレー・スティーヴンスによって設立され、第二次大戦まで活動した組織。主に室内装飾・家具を軸に置いた近代デザイン運動を進める組織で、この時代フランスで活躍をしたほとんどすべてのデザイナー、建築家の作品が展示されている。多様で大量な作品群は本当に驚き。

 

 

 
 
 
 
 

 

 

   
 
 
久しぶりにパレ・ド・トウキョウに行く。いつもながらの大規模な展示、エント ランスには大きなお家が・・・。規模を小さくしたビエンナーレ並みの ボ リュームがあるので のんびり行かないと途中で力尽きてしまいそう。

 

 

 
 
エントランスの可愛らしいお家のインスタレーションを抜けると、蝋細工のカー テンが一面に。床にはクッションが散らばっていて皆さん思い思いに寝 そべっ ていて気持ち良さそう・・・。いよいよ展覧会が始まる!

 

 

   
 
 
 
いつものように広大なスペースに小さなオブジェのインスタレーション、そのス ケール感が面白い。「体感アート」などと言わなくとも自然と体感する 雰囲気 が自由で素晴らしい。

 

 

 
 
ビデオ作品が上映されているブースも、皆さん床に座ったり寝そべった り・・・。大自然の雄大な景色、季節が移り変わる度に空間全体の色調が変わり なんともファンタジックな空間体験。

 

 

 
 
 
ボルドー出身の建築家ユニット、ラカトン&ヴァッサルによる改装はあまり手を 加えることなく建物の構造を見せる工法。さまざまなインスタレーショ ンの度 に全面的に作りなおしていたのではとても続かないので、サスティナブルな解決 策だったのかも知れない。地下まで延々に続くインスタレーショ ン。

 

 

 
 
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地下に降りると再びさまざまなアーティストのインスタレーションが続く。それ ぞれ本当に大掛かりで搬入から設営、撤去までトラックやコンテナが行 き来す るのも頷ける。アートのインスタレーションと言うより、モデルルームのモック アップのよう。

 

 

   
 
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expo index パレ・ド・トウキョウの改装が終ってリニューアルされてから年々そのインスタ レーションは大掛かりになり、インスタレーションを越えて、「空 間」、そし て「建物」へ・・・。「パレ・ド・トウキョウの中に違う建物がある」、巨大な 入れ子方式のよう! page top

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